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考えてみると、イギリスとヨーロッパ諸国とは長い間、敬遠し合いながら、ときに露骨に互いを突き放してきたわけである。
EECやその原型である欧州石炭鉄鋼共同体の時代にさかのぼるさけだが、当時イギリスはヨーロッパ集合体の結束が生む実力を侮っていたのだ。
EEC時代には「やっぱごめん、僕も仲間に入れて」ということになるのだが、それは軍人時代に辛酸を嘗めさされたド・ゴールに一蹴される。
その後、晴れてEC加盟を果たし、運命を共にすることになり、共同体はEUへと発展し、大きな波風も立てることなくどっしりと構えていたようにも見えた。しかし、リーマンショックが起爆剤となり(そもそもはサッチャーのビッグバンから始まっているということも否定できない)、この度「やっぱ、面倒見きれねぇ。失敬!」ということになった次第である。離脱派の多数は年配者なわけで、これは大英帝国紳士の御心にほかならない。
果たして、大方の予想を裏切って啖呵を切ったイギリスが巻き起こす事態は、もはや波紋にとどまらない。
国境を共にする大陸の国々と、海洋国家の体質にはそもそも相容れないものがあったのだろうか。
そして、この欧州から全世界へ渦巻く大混乱のなか、ニッポンを真ん中に見る世界地図の反対側では、舛添もびっくりの大統領が選ばれようとしていることを忘れてはいけない。

2016.6.26  韓国 ソウル


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