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4日間の短いソウル滞在が終わろうとしている。
厳しい寒さを迎えたソウルだったが、時折差し込む一筋の太陽が食欲を呼び戻してくれた。

僕は韓国料理というものが大好きだ。東京にいても大久保や赤坂あたりで、厚く切った豚の三枚肉や、甘辛く炒めた春雨をつまみに酒を飲むことがよくある。
しかし、店先から吹き出る湯気をくぐり抜けながら裏通りを進み、オンドルに腰を下ろして食べる本場の味はキムチひとつとっても格別である。

旅先での食といえば。
僕も制作に携わることがあるからからよくわかるのだが、最近のガイドブックの類いはよく研究されている(もちろん全部が全部というわけではない)。ガイドブックをうまく吟味し、さらに情報を得てしぼりこめば、こと食に関して、ガイドブックは非常に使える虎の巻だと言える。

「ガイドブックに載ってる店なんて」という人もいるが、僕はそうは思わない。

いわゆるガイドブックではないが、今僕の手元には「韓国の人情食堂」というチョン・ウンスクさんが書いた紀行本がある。僕はこの本を読んで「こういう店に行きたかったんだ」と唸ってしまった。こうしてイメージを膨らませるところから、旅はすでに始まっているのだ。

僕にとって、おそらく多くの人にとって、食は旅 に欠かすことのできない要素である。

2011/1/14 ソウル


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