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「13歳でこの世界に入りました。その後試行錯誤を繰り返し、満を持してこの店を出したのです。」

台北に行くと決まって餃子を食べに行く店がある。
店名は「明月湯包」。各社が出しているガイドブックにも広く紹介されてる店で、地元の人も通う台北市内でも有数の湯包店のようだ。

「湯包」とは小麦粉で作った薄い皮で肉や野菜や煮こごりを包み込み、せいろで蒸し上げたもので、日本人のあいだでは「小龍包」という名でよく知られている。皮が、蒸されて湯(スープ状)になった煮こごりを包む状態になるからそう呼ばれているのだろうと思われる。
その名の通り「明月湯包」は湯包を看板メニューとする小さな食堂である。昨日おじゃました際も、5、6人の日本人観光客がテーブルの中央にせいろを積み上げ、湯気を立ち上らせていた。

しかし僕はこの店に行くと湯包ではなく、いつも決まって「招牌锅贴」という焼餃子を食べる。湯包はたしかにうまいが、一人で行ったときなんかはどちらかひとつ選ばざるを得ない。結果、招牌锅贴とビールを注文することになる。
もちもちの皮と上質な黒豚を使った少量の餡のバランスが絶妙で、ライトな台湾ビールがどうしようもなくすすんでしまう。

店主の張明煌さん。
張さんの物腰は無駄がなく素朴で、「この人が作った餃子なんだ」という説得力がある。

2011.2.28 台北


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