2000年を境に日本の生産人口は減少の一途にあるが、昨年ついに全人口の総数がマイナスに傾いた。
要するに、高齢化が進む中で、亡くなる人の数よりも生まれてくる子供の数のほうが少なくなったというわけである。
現状の人口推移が継続したとすると、2050年にはイスラム教徒の数が世界人口における宗教バランスのトップになるという統計が出ている。
今回インドネシアをぐるっと回ってみて、なによりも強い印象を受けたのは子供の数である。
大正生まれの写真家、奥村泰宏の一枚に「ベビーブーム」とうのがある。団塊の世代の子供の頃(昭和20年代後半)の写真で、小学校に上がる前くらいの子供5、6人が並んでカメラを見る背景には、街角の看板が掛かっており「出産は節制するべき」のような文言が書かれたと思うが、その詳細までは思い出せない。検索しても画像が出てこず、ここでお見せできないのが残念だ。
なにせ、日本が最盛期に向かって躍進を始める第一段階の世界が、今のインドネシアのそこかしこにあるというわけである。
2017.1.20 東京