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日本, 旅記, 喫食

広島

鯉一色の町から、どぶろくの里へ

「最近ブログさぼってるやろ!」 先週、レンタカーの助手席に座る石田ゆうすけさんにピシャリつっこまれた。 先月は海外に出向くこともなく、気がつけば前回の投稿から2ヶ月近く経とうとしている。 2ヶ月のあいだ、ちょこちょこチェ […]

12 7月
2017

nakata

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「最近ブログさぼってるやろ!」
先週、レンタカーの助手席に座る石田ゆうすけさんにピシャリつっこまれた。
先月は海外に出向くこともなく、気がつけば前回の投稿から2ヶ月近く経とうとしている。
2ヶ月のあいだ、ちょこちょこチェックしてくれた方には申し訳ない。

そんな石田さんと訪れた広島の旅の話である。
朝6時品川発の新幹線で広島まで行き、レンタカーで山県郡北広島町を目指した。
これまで石田さんとは何度か海外取材を一緒にしているが、地方へ出かけるのはこれが初めてである。
今回の取材内容は「秘境」をテーマにした特集で、あらかたのルートは決めているものの、ネタは現地でみつけるという実に自由度の高い取材旅行だった。
ちなみに、この旅行記は8/6に発売されるアウトドア誌「BE-PAL」に掲載されることになっている。

泊まった宿はあるぺん屋という、スキー部の高校生を預かる下宿も兼ねた小さな民宿。
このあたりは「どぶろく特区」に認定されていて、ご主人自らどぶろくを仕込むのだが、造るのはもとより、当のご主人が酒飲みであることは言うまでもない。夕方食堂へ行ってみると、どんぶり飯をかきこむ4人の下宿生の輪の中で、うまそうに杯を傾けるご主人の姿があった。
ご主人自慢の白濁米酒は、僕の知るどぶろくとは似て非なるもので、すっきりと辛口に仕上がっている。
名物の芸北高原豚を使った「どぶろく鍋の高原豚しゃぶしゃぶ」はここでしか味わえない至極の逸品であり、自家製どぶろくとの相性は、ヤバイの一言である。
さらに、この宿は「全国農林漁家民宿おかあさん100選」に選出されていて、調理担当のおかみさんの料理は、どれもこれも上品で酒にも飯にもぴったりである。
これで、一泊二食8000円ほどは、お値打ちというほかはない。

しゃぶしゃぶのあとに出してくれたステーキが、これまた秀逸で、ほんのりと甘い脂身を一口頬張るや、誠に残念ながら、新しいどぶろくの栓を抜かざるを得なくなる。
その日の朝は4時半に起きて家を出たわけで、夕方くらいになると眠くて眠くてしかたなかったのだけれど、そんなご馳走を目の当たりにすると、翌日の胃もたれを気にする余裕もなく、ボリューミーな脂身をペロリと平らげ、できたてのどぶろくを夜中までぐいぐいとかっくらった。
42歳、まだまだ胃袋は現役である。

 

 


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One Response

  1. 友廣 久司 より:
    2017年8月15日 12:16 PM

    民宿あるぺん屋の情報発信、ありがとうございます。
    私は、あるぺん屋主人のポン友を自認いたしている者で、同じ町内で雲助(旅客運送事業)を稼業といたしております、友廣久司と申します。
    今後とも、あるぺん屋&北広島町を宜しくお願い致します。

    返信

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