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旅記, 喫食

台湾

監獄の島へ

一週間ほど前から台湾にいる。 猛烈に暑い。 ここ10年あまり年に数回の頻度で台湾に来ているが、湿度は高く、いつもどんよりと曇っていて、「台湾は日焼けしない」という印象がある。 ところが今回は南の方にいたせいか、ずっと晴れ […]

02 8月
2019

nakata

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一週間ほど前から台湾にいる。
猛烈に暑い。
ここ10年あまり年に数回の頻度で台湾に来ているが、湿度は高く、いつもどんよりと曇っていて、「台湾は日焼けしない」という印象がある。
ところが今回は南の方にいたせいか、ずっと晴れっぱなしだった。
撮影するにはこの上ないことだが、夕方宿に入ると、体の芯が鈍く火照り、トイレに行くのも面倒な独特の疲れに連日まいっている。

3日目に、台東沖の緑島という離島へ渡った。
島には日差しを遮るものがなかなかない上、島内はバイク移動で、直射日光からの逃げ場がない。
バイクで一周1時間くらいの島内を、一日かけてゆっくりとめぐった。

出発は台東市の富岡港。
以前、蘭嶼島へ渡ったときもここから出発した。

午前9時に出船し、約一時間で緑島に着くと、まずは朝日温泉を目指した。
塩分の強い良い温泉なのだが、なにせ暑い。施設のなかには同じ泉質で水温の低いプールのような浴槽もあり、どうしてもそっちに足が向いてしまう。
彰化から来たという男女7、8人の学生ブループのひとりが片言の日本語で話しかけてきた。
不思議なことに全員が服を着たまま、露天風呂のわきできゃっきゃとはしゃいでいる。
「入湯料払ってるのに温泉には入らないの?」
「暑いから」
らしい。
いくら暑いからといって、日本では温泉に入らない人は温泉施設には近寄らないだろう。不思議である。
彼らは温泉に浸かるかわりに、売店で買った玉子を湯船に沈め、できあがった温泉玉子をおすそ分けしてくれた。

緑島は、戦後の国民党時代に「監獄島」だったことで知られている。
当時の刑務所は「緑島人権文化圏区」という観光施設として今も残されている。
主に民進党派の政治犯を収監していたとされていて、施設内を見て回ったが、実際のところはよくわからない。
英語の勉強をしているだけでアメリカに内通しているという疑いをかけれられ、収監された受刑者もいたという。

緑島には現役の刑務所もある。
門の前まで近づくことができ、一応門衛はいるのだがニコニコとしていて緊張感はまったくない。
このゆるさは、さすが台湾である。

食堂で、ハマグリの焼きそばを食べた。
台湾独特のスープに浸った焼きそば。ハマグリの出汁を吸った麺に舌鼓を打った。

その後、東海岸を北上し、昨日台北に着いた。
定宿のおばさんと冗談を交わし、南方にはなかった客家料理でビールを飲み、牛肉麺を食べた。
最後にいつもの台湾を満喫して、明日、夏本番を迎えた日本へ帰る。


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