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日本, 喫食

沖縄 久米島

サイマキの島

気がつけば年が明けて一月半も経っていた。 世界各地で新型コロナウイルスが猛威をふるっており、ネットもテレビもこのニュース一色である。 そんな折、沖縄に来ている。 羽田空港でも機内でも多くの方がマスクを着用していて、対策は […]

15 2月
2020

nakata

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久米島2日目 »

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気がつけば年が明けて一月半も経っていた。
世界各地で新型コロナウイルスが猛威をふるっており、ネットもテレビもこのニュース一色である。
そんな折、沖縄に来ている。
羽田空港でも機内でも多くの方がマスクを着用していて、対策は万全であるが、とうとうここ沖縄でも感染者が出た。
一時下船したダイヤモンド・プリンセスの乗客を乗せたタクシー運転手とのこと。
那覇市内でタクシーを利用するとなると、そう長い距離ではないと推測される。たとえ乗客がマスク非着用の4人だったとはいえ、短時間で感染したとなると、この新型ウイルスの感染力は相当なものではなかろうか。
未だに収束の目処はたっていないようだ。

中国人インバウンド頼みの日本企業は少なくない。
感染の問題に加えて、経済面での影響は計り知れない。
この疲弊状態から脱することを祈るばかりだ。

沖縄である。
「離島の路線バスを乗り尽くす」というまったく実態が見えない企画のもとで、まずは久米島へやってきた。
久米島は本島の約100㎞西に浮かぶ、宮古島に次ぐ沖縄で5番目に大きい島である。
那覇から飛行機で1時間、船で3時間。飛行機は片道1万2〜3千円、船は3450円。
船は揺れることもあると聞いていたが、値段を考えるとどうしても船になる。
港近くのそば屋で腹ごしらえをして「フェリー琉球」に乗船した。

17時に久米島の港に着き、町へ出るべくフェリーターミナルで最寄りのバス停を聞いた。
そもそも町がどこにあるかも知らないのだが、終点のバス営業所まで行けばなんとかなるだろうととりあえず、バスに乗った。
営業所に着いたころにはすでに日は暮れ(日没は18時すぎ)、暗闇の中にさとうきび畑が広がっていた。
ぼんやりと灯りのあるほうへ行ってみると、ありがたいことに、裏通りに民宿の看板がいくつか見えてきた。
近くには数軒の居酒屋もある。

「もう無理さー、予約もせず今ごろ来てもだめよ」
1軒の民宿のご主人にかるくあしらわれたのだが、部屋がないわけではないらしい。
どうやら昼間に手伝いのパートさんが予約のぶんだけ部屋を掃除をしたり、布団を敷いたりするみたいだ。
予約もなしで日が落ちてから突然来られても対応できないということらしい。

三軒目。出てきたのはおばあさんだった。
「すみませんが今日はもう……」
少し躊躇しているように見えた。
「ごはんは要りません。寝るだけでもだめですか……?」
「んーーーまぁじゃあどうぞ」

お礼を言って靴を脱ぎ、宿帳を書いていると、
「私畑をやっていてね。朝ごはんも用意できるよ」
絶対に良い朝食に違いないが、残念なことに翌朝は夜明け前からバスに乗ろうと考えていた。
ともかくも温かい宿には違いない。ありがたいことだ。

荷物を置いて外へ出た。
ぐるっと居酒屋を見たあと、最後にガラス戸から覗いた「波路」という店に入った。
決め手は、賑わっているうえに子連れ客が数組見えたこと。
沖縄の離島で家族が集まる店。実に悪くない。

フーチャンプル、てびち煮、イカのすり身天ぷら。
どれもおいしかったが、白眉は車海老の塩焼きだった。
頭からかぶりつくと、皮はパリッと香ばしく、噛むと甘みがあふれた。
たしか久米島は車海老の養殖が日本一ではなかったか。
良い海老を焼いただけといえばそれまでなのかもしれないが、それにしてもなかなか味わえない逸品だった。
酒はもちろん久米島産の泡盛、久米仙。古酒の混じった「ブラウン」がよろしい。
https://tabelog.com/okinawa/A4706/A470601/47002351/

明日からまた、地味な旅が始まる。


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